憔悴、悶絶、絶望、歓喜・・・・
湖上のドラマと青木の本気を見よ!
2008年ぶりとなる年間タイトル奪取を至上命題としてシーズンに臨んだ青木は、3戦を終えた時点で年間3位の好位置につけた。
本作品では運命の後半二連戦の一部始終をお届けする。自己レコード級のスモールをキャッチし表彰台に上がり、暫定ながら年間1位を奪取した桧原湖。年間優勝を目前にしながらも、青木のトーナメント人生最大の試練となった旧吉野川。憔悴、悶絶、絶望、歓喜。湖上でしか見ることができない人間ドラマ、そして、青木の本気がここにある。
●DVD 片面・二層
●収録時間:155分
第4戦 福島県/桧原湖 (8月29~31日)
年間レースの大勢を決する大一番は日本屈指のスモールマウスレイク・桧原湖が舞台。数を釣ることは難しくないこのフィールドでは、いかに700gオーバーのスモールを混ぜられるかが勝敗を分ける。初日、青木は3500gを持ち込み、優勝が充分ねらえる5位発進。2日目は失速するものの、3日目には「トーナメント中にこんなデカいスモール釣ったことがない」という1500gクラスを獲り吠える!見事表彰台に立ち、最終戦を前に年間タイトルレースの先頭を奪取する!
第5戦 徳島県/旧吉野川 (10月3~4日)
暫定年間1位で臨んだ最終戦。2位・福島健と13ポイント、3位・小林知寛と15ポイント差で2度目のビッグタイトルに王手をかけた。「なんだかんだ言って、追われる者のほうが有利なのは間違いない。メンタルさえ崩れなければ、確実に獲ります。」と青木。しかし、台風の影響でタフ化した旧吉野川を相手に、青木のプランはスタート直後から崩される……。リギング時に捨てイトと間違えてメインラインを切ったり、フックポイントの確認を怠ったりするなど、普段の青木ならば絶対に犯さないミスを連発。そして、喜怒哀楽を全面に押し出すタイプではない青木が、1尾のキーパーをランディングするのに手とヒザを震わせ、ネットインの直後は胸を抑えて放心。勝つことの難しさと、バストーナメントの残酷さ、奥深さがありありと伝わる記録となっている。JB TOP50終了後、エリート5、バサーオールスタークラシックと連勝を決めた青木だが、その強さの出発点はこの2日間にある。追い込まれた青木はここでしか見られない。